公衆衛生の論点(上) 規制のみ、被害抑制に限界 小黒一正・法政大学教授 - 日本経済新聞

薬物やアルコールなどの依存症に陥っている人々は、それが健康を脅かすと頭では理解していても、自らの行動習慣をなかなか改めることができない。これは医学的な理由だけでなく、行動経済学の手法を用いた先端的な研究によっても確認できる。代わりとなる魅力的な報酬がない状況で薬物やアルコールから強制的に引き離すと…